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2025.10.21
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ドメイン管理を一社に任せるリスク──”企画屋”のサービス停止から学ぶこと

ドメイン管理を一社に任せるリスク──"企画屋"のサービス停止から学ぶこと


突然アクセスできなくなったサイトたち

10月中旬、ドメイン管理会社「株式会社企画屋(kikakuya.com)」のシステム障害により、競走馬クラブ「ターファイトクラブ」をはじめとする一部のサイトでアクセス不能となる事例が発生しました。
同クラブは暫定URLを用意して運営を継続しています。

このトラブルは、一見「よくあるサーバーダウン」のように見えますが、実際にはもっと深刻です。 なぜなら、ドメインそのものが機能しなくなったために、メールやWebサイト、関連する全ての通信が止まってしまったからです。
同じドメイン業界で働く者として、他人事とは思えないニュースでした。


ドメイン管理会社の役割とは

ドメイン管理会社は、大きく分けて レジストラ(登録事業者) と リセラー(販売代理店) に分類されます。
レジストラは、ICANNやJPRSから直接認定を受け、ドメインの登録データを管理する立場にあります。
一方、リセラーはそのレジストラのシステムを利用して、顧客にドメインを販売・管理代行する役割です。

たとえば「お名前.com」や「ウルトラドメイン」は、ICANN認定レジストラとして自社で直接ドメイン登録を行っています。
一方、レンタルサーバー会社が提供するドメインサービスの多くは、こうしたレジストラの仕組みを利用したリセラー形式で運営されています。

今回問題となった企画屋も、海外レジストラ(Tucows)の下でリセラーとして運営していた中小規模の会社でした。
ところが、データセンターへの支払いトラブルによりサーバーの電源が停止。
その結果、ネームサーバー(DNS)がダウンし、顧客のサイトが一斉に見えなくなったのです。


ドメインを預けるときに確認すべきこと

今回の出来事から学べることは多くあります。
ドメインを選ぶ際には、「安さ」だけで判断せず、次のような点を確認することが重要です。


■ ドメイン登録業者はICANNやJPRSの認定を受けているか

ドメインの世界には、正式に登録を管理する国際機関「ICANN(アイキャン)」と、
日本国内で.jpドメインを統括する「JPRS(日本レジストリサービス)」があります。
これらの認定を受けたレジストラは、国際的・公的なルールに基づいて運営されており、
トラブル時にもスムーズな対応や救済措置を受けられます。
一方、リセラーのみで登録している場合、倒産やシステム停止の際に移管や更新が滞るリスクがあります。


■ DNSサーバーは冗長化され、複数拠点に分散しているか

DNSは「インターネットの住所録」とも呼ばれる仕組みで、ドメイン名をIPアドレスに変換しています。
このDNSが一か所にしかないと、障害や停電で全ての通信が止まってしまいます。
信頼できるレジストラは、東京・大阪・海外など複数拠点にDNSを分散(冗長化)し、
万が一の際も他のサーバーが自動で代わりに動作する体制を整えています。
これが「止まらないサイト運用」を支える基本中の基本です。


■ ドメインとサーバーの契約を別々にできるか

ドメインとサーバーを同じ会社で契約すると、管理は楽でもリスクは高くなります。
別々に契約しておけば、片方にトラブルがあっても切り替えや復旧が容易になります。
安定したWeb運用には「分けて管理する」意識が重要です。


■ 支払い・更新を自分でコントロールできる仕組みか

更新や支払いを代理店任せにすると、担当者の退職や経営トラブルで更新漏れが発生する恐れがあります。
自分自身で契約・更新を確認できる環境を選ぶことが、ドメイン管理のリスクを最小化します。


信頼を支える"裏方"の責任

ドメインやサーバーは、企業や店舗の「住所」であり「信用」です。
普段は目立たない存在ですが、ひとたび止まれば大きな損失につながります。
私たちも日々、安定したインフラのもとでサイトが正常に動作し続けるよう、細心の注意を払っています。
お客様の大切なサイトを守るためには、技術力だけでなく、誠実な運用と継続性が欠かせません。


まとめ

今回の「企画屋」トラブルは、ドメインを一社に任せるリスクを改めて考えさせられる出来事でした。
ドメインとサーバーを分ける、バックアップ体制を整える──そうした小さな工夫が、万が一のときに大きな安心につながります。

ウルトラドメインでは、ICANN認定レジストラとしての信頼基盤をもとに、安定したドメイン管理を実現しています。
今後も「信頼されるドメイン事業者」であるために、日々の運用を見直し、より良い環境を提供し続けてまいります。


更新履歴

  • 第1稿投稿: 2025年10月21日 14時00分(コンテンツアップ)
  • 第2稿更新: 2025年10月24日 10時30分(文面修正・カテゴリ変更・画像追加対応)

記事作成者

  • 著者: 秦 幸平
  • 監修・校正: 中澤祐樹
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